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医療に思う事 [医療に対して思う事]

今晩は

今日午後母と二人、父の所にインプレッサを連れて行ってきました。
やはり、引越した事や中継地の関係、それにごく普通の住宅地なのに、煽られたり
して、道に迷うというのか、曲がるタイミングを間違えたり、選択を間違えたりして、
母を巻き込んでの珍道中になってしまい、車中喧嘩でした・・・。
私一人なら、やっちゃったで、インプレッサと笑って済みますけどね。

それはさておき、父から出発直前に電話が入りました。基本安静、トイレは看護士同
伴指示が出ていたので、電話も駄目かなぁと思っていたので、「歩行許可出た。よっし
ゃ-!!」だったのですが・・・。
行ってびっくり、車椅子移動、それも押してもらっての、でした・・・。
とは言え、状態は上向いているようで声がほぼ元気な時の状態に戻っていたので、
一安心だったのですが、うーん・・・。

実は病室に案内される時点から、車椅子移動となり、不思議に思っていたのですが、
ベッドについて備え付けの酸素につながれてしまい、トイレ等の説明等が一切なかっ
た。少し落ち着いた所で、主治医のアシスタントである担当医がやってきたのでトイレ
はどうすると聞いたら、看護師を呼びなさいと。
初診時の態度等でどうしても納得のいかない私は、「これ以上体力やADLが落ちるの
は家族としてもたまらない、冗談じゃない。トイレ、電話は自由にさせて欲しい!!」
と抗議しました。

肺炎で酸素と二酸化炭素の交換が上手くいっていないので、辛いのはわかりますが、
それ以上に追い打ちをかけるように、衰えが出てきている事に私は危機感を感じており、
転院前から、平気なら歩きなさい!!と言っていた位なのです。
もちろん血中酸素飽和度のスコアがその時は健康な状態だった事もありました。
しかし、この日は確かにスコアは悪かった。それでも、出来る事はしなければ、益々出来
なくなると言う強い思いがあったので、理由もなく縛り付けられる事に納得出来ませんで
した。

その場は「血中酸素飽和度が下がっているから危険ですので、要監視下です」と強い態
度で説明を受け「それなら仕方ありません」と引き下がりました。
その後、主治医から詳細な説明を母共々受け、状況等を納得しましたが・・・。
(詳細は書けません。ストップがかかっておりますので・・・。本当は書きたい)

病院に向かう道中母と話をしていて、過去に老人保健施設での運動指導に関わっていた
時期に強く感じていた事を思い出しました。
「出来ると言うなら、信じてやらせるべきだ」

利用者の「出来る」「大丈夫」と言う言葉を信じるな、と言う指導に納得がいかず、いつも
いらだっていました。
確かに、出来る事は出来る。しかし、監視下におかない事による医学的なリスクが高い
から、その芽を摘むために監視下においたり、制限を加える。
その理由である、身体能力の低下や認知面の低下、全身の障害等を関わる中で学び
慣れてくるに従って理解は出来ました。もちろん、万一の時の責任問題も。

それでもです。
杖があった方が安心と渡された自立歩行の方が、意欲を失っていく姿を見ていたり、
自由が制約される事で、何事にも無気力になってゆく姿を見ると、これが例え脳の障害で
視覚が妨げられていたり、身体が不自由であったとしても、やりたい、しようとする事を
止められるのは本当に良いのかと考えていました。

社会学的にも、引き寄せの法則的にも、「そう思うと、そうなってしまう」と言う言葉がある
とおり、この人は見守りか介助歩行でないと、転んで歩けなくなると考えていると、実際に
そうなる事も多々あるはずです。リスクは承知の上で、それでも大丈夫だと信じられれば
そう言った事は引き寄せないと考えるのは間違いなのでしょうか?

父の事に戻って、正直な所、トイレと電話だけでも、監視下であるのは仕方無いにしても、
歩行の許可を出してもらえないのだろうか?
いくら命に関わっているからと言うお題目で、制約すると言う医学的な根拠があったとし
ても、本当にそれが一人一人の魂にとって良い事なか?改めてそんな思いが沸いてきま
した。
もちろん、カンファレンスの際に歩かせたいとは、はっきり言いましたけどね。

早く原因が究明されて、歩行許可が下りる事を願うばかりです。

今日は、かなり攻撃的かも知れませんね・・。でも、これが私が感じる医療への疑問その一
なのです。そして、その状態が、望ましくないからこそ、日常生活で動ける事の大切さ貴重さ
ありがたさを、なにより日常生活から健康体力作りがはじまると言う事を伝えてゆきたいと
考えているのです。
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azukichan

病院の方々に「できない」「無理」と言われたら、本当に無理って10倍くらい弱気になってしまう効果大だと思います。
だからtsさんの気持ち、わかる気がいたしました。
by azukichan (2010-01-08 09:51) 

tsworking

azukichain様 ありがとうございます。

お伝えしたい事とは別の部分で共感を頂いたのでしょうか・・・?

あくまでも父の事がきっかけで、今まで考えていた事を書いていたので・・・。

文章を書くって、しゃべる事同様に難しいです・・・。

この件はもう一度整理して記しなおしたいと思います。

とは言え、出す場所がある事だけでも、不安になる私の心は多少軽く
なっているのも確かです。

本当にありがたい限りです。
by tsworking (2010-01-08 21:12) 

依光次郎

拙ブログへのご来訪、nice!ありがとうございました。
m(_ _)m

「医療に対して思うこと」の内容は間違いございません。
でも、当方は医者なもので、少しばかり書かせていただきます。

「お薬の件」
クスリは大量に飲めば副作用だけが生じる「毒」です。病気に対して上手に使用して「クスリ」になります(お書きのステロイドホルモン剤なんかその代表)。でも普通は患者さんご自身がクスリを希望されることが多く、患者さんご自身と話し合ってクスリなしで帰られてもご家族から病院に行ったのにクスリがないのかと電話でクレームもよくあるようになりました。かなり不要なクスリはいらないという患者さんが増えては来ていますが、クスリを盲目的に欲しがる方がもっと減れば医者は変わると思います。

「入院時の安静について」
この冬に親父様が亡くなりましたが、昨年6月(96歳)につまずいて右股関節の痛みがでました。CT/MRIにて寛骨臼窩の骨折疑いとのことで安静を指示されました。しかし、数日後から立位にても痛みがなくどうかなと思っていましたが二週間後に転院した整形外科の先生は再検して骨折はないと判断してくれました。病棟は年齢・慢性呼吸不全(動作にてsPO2 85未満)であまり動かないようにと云っていましたが、呼吸器科の主治医と相談して身内がいる時は動いて良い許可を貰いました。家人が付き添って何回も立位だけとか、数歩歩くとかして二週間後にはリハビリ開始、無事退院し、ほぼ入院前の状態に回復しました。主治医に働きかけて病棟で臥床からの訓練の見直しをお願いしました。しかし、結局お書きになっている「万一の時の責任問題」が壁になって、現状通りとなったようです。ご老人は少し歩けるようになると通常の状態(むしろ若い時かな)と勘違いされて夜間の排尿などを一人ですることが多く、その際に転倒・大腿骨頸部骨折があった時に一方的に病院・看護が悪いとなっては堪らないとのことでした。(こうすれば良いと書きたいことはあるでしょうが)リスクが一般の方に理解されない以上、公的病院としては仕方ないかと思いました。なお、脳外科専門病院の「積極的に動かします。転倒による骨折のリスクがありますが、そのような事態になった際にはただちにご家族に連絡し説明させていただきます」と書かれたパンフレットを参考資料に主治医に見せていたのですが・・・。

私は若い先生方に、医学部を卒業したから医者じゃない。まわりのスタッフ・患者さんが医者と認めてはじめて医者ですと(社会学の考え方)云っていました。同じ意味で、現在の医療は医者だけが作ったものでなく、国民・マスコミが作ったと思っています(今は激動期ですが・・・)。

一方的に医者を責めないで。
読んで頂いたように満足度が下がるから。 (^^:
失礼しました。m(_ _)m

by 依光次郎 (2010-05-12 20:51) 

tsworking

依光次郎様
こちらこそはじめまして、そして過去ログへのnice!
ありがとうございました。
この辺の話は、医療に対して思う事・早期発見シリ
ーズで色々と書いていますので、もしよろしければ
ご一読頂けるとありがたいです。

一応、医療と健康体力作りの接点で見ていた健康運
動指導士ですから思う所は多々あります。
その辺の思いを、この記事は未整理の状態で記して
いました。
その辺をご理解頂ければ幸いです。

今後共よろしくお願い申し上げます。
by tsworking (2010-05-12 23:51) 

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