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森の中のそうにゃん [日々雑感]

こんにちは

ここ最近そうにゃんに癒やされている私ですが、現在運行中のそうにゃんトレインが、そうにゃんの赤ちゃん時代をモチーフにしており、更に癒やされているという、、、
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その姿を見て、生まれた頃のお話がふっとやってきたので、一筆書いてみました。
読んで頂けたらと思います。

~森の中のそうにゃん~
もう1ヶ月位たてば、桜が咲く暖かい季節へ移り変わりそうなそんな日。
母くまと生まれて1ヶ月位になるのでしょうか・・・・。小くまたちが土に掘った穴の中で冬眠していました。

熊は冬眠中に子どもを産みます。だから眠りながらも、子ども達はお母さんのお乳めがけてやってきて、お乳を吸いながらまたコテンと眠ってしまったり・・・
お母さんはそんな様子を感じながら、安らかに春を待ちつつまた眠りについていたのです。

さて、そんな日の夜。春一番が吹きました。
人間達が知る中では一番強い風の春一番でした。

そして・・・これからお話の主人公となる子ねこが一匹、その風に舞うように母熊たちが眠る穴の中に現れたのです。

風が吹くまでこの子ネコに似た母ねこ・父ねこなどおらず、突然に・・・・。

風が収まった翌朝。
冬眠とはいえども、くまたちは目が覚めて様子を感じて少しは動いたりするのですが、様子が違う!!

突然やってきた子ねこを見てびっくり!!
子ねこもまた生まれたばかりいや・・・1週間位の状態でしょうか・・・。
「ミャー・ミャー」とただ泣くだけ。おなかがすいているのでしょうか???
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そんな様子を見た母熊は優しく子ねこにお乳を与えたのでした。
そして子くま達もお乳を飲んでコテンと眠ってしまったのです。

そして約1ヶ月程、冬眠の穴の中で子ねこは動いてはコテンと眠り、小くま達は眠ったり起きたりと、そして一緒にお乳を吸ってと。母くまは分け隔てなく愛情を注ぎながら、冬があけるのを待ちました。

そして待望の春がやってきて、子ねこと子くまたちは初めて森の中に入りました。
母くまは子ども達に優しく、時には何故だめなのか子ども達がわかる様に話しながら、時にはあえて失敗させながら、森の掟を教えます。

そして、子ども達は思いっきり遊びます。子ねこも子くま達も関係なく、思いっきりじゃれたり走り回ったり。まるで兄弟のようです。

そうするといろいろな動物たちに出会ってゆくのです。
リス・ウサギ・そしてチョウチョ・テントウムシ・ハチ等々・・・。
子ねこも子くまも、いろんな動物たちとみんなお友達になりました。
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そして・・・、子ねこは好奇心旺盛らしく、いろんな所へ身軽な体で飛んでゆく。
リスさんのドングリを食べる様子に驚いたり。枝にぶら下がってチョウチョさんとお話をしたり。どんどん木に登ったり、ぶら下がったり。ハチに刺されて大泣きしたり・・・

ただ無邪気に過ごしながらも、怒られたり、沢山失敗して泣いたり、沢山お友達と楽しいことをしながら笑ったり、それはそれは幸せにそして森の中の一人として過ごしてゆく準備をしていました。

でも、この子ねこ。普通のねこの姿とは違いますよね。
普通は長くて横に張っているひげがあるのに、この子ねこ。ひげがそこまで長くなくて体の毛と同化している。

そして茶色と紺色のしましまのしっぽなのに、体は紺色と白色の部分がくっきりと分かれている。

そして顔は楕円の様に大きい。

実は神様が横浜と海老名・湘南台をつなぐ相模鉄道という鉄道会社に使わそうとしたねこなのです。

この相模鉄道。これから横浜から東京へつなぐ新しい線路を作ります。
でも、東京という場所はいろいろな人が集まり、エネルギーに満ちあふれている。

だけどその方面に向かう人間達の電車は朝と夜いつも満員で乗りきれなくなっていて、とても時間がかかる。

その時間を短くするには、と考えて新しい線路を敷く事になりましたが、毎日通う人間の中には、うれしい事・幸せな事ばかりではなく、つらい思いをしても通う人もいれば、疲れ切って戻ってくる人もいます。

人間の世界でも動物の世界でも、いつも笑顔でにこにこ過ごせる事は本当はとても大切なのに、人間は自分たちの手でありとあらゆる事を広げましたが、笑顔を失う事が多くなっていた事に神様は心を痛めておられたのです。

それであれば新しい線路を敷くにあたり、人間達が笑顔を取り戻す為の存在が必要とお考えになっておられたのでした。

とは言え、この子ねこをいきなり人間の世界に使わしたとしても、子ねこがその役割を果たすには、ただ無邪気に愛され動物として生きる事から始めなくてはと考えになられたのです。そうして母くま達の所に託されたのです。

でも、そんな事子ねこが知っている訳でもなく、母くまも小くまも知っている訳でなく、森の仲間も知らない。ただ母ねこと別れてしまった子ねこを一緒に育てているだけ、一緒に過ごしているだけ、だったのですが・・・・。

徐々に母くまのお乳も飲まなくなり、木の実や草、時には・・・昆虫たちを捕まえて食べたり、子くま達は蜂蜜のおいしさを知るようになってきた、小くま達が生まれて3ヶ月頃、子ねこがやってきて二ヶ月位になった春から夏に向かうのとある日。

人間達の世界では、夜になると春一番の頃と同じ位強い風が吹くと予想が出たので、大慌てで準備をしていました。電車が止まったり、物が壊れては大変です。

そんな事を知らない動物たちは、とっぷりと日が暮れた森の中の家に戻り眠りにつきました。

そして、その時がやってきました。
突然、森の木の中でもまだ若い木が何本かなぎ倒される程の強い風が吹き荒れたその瞬間!!

子ねこは突然風に舞い上げられ姿を消したのです。

「ミャァァァーン」

今迄で誰も聞いた事がない程の大きな叫び声を残して・・・。

その叫び声に母くまはもちろんの事。小くま達や森中の動物たちは大騒ぎ。
子ねこを探してみんな必死です。

でも、見つからない・・・。
寂しくて、困ってしまって、つらくて、森中、涙であふれました。

その時!!神様がやってきました。
動物たちは神様の元に集まります。

「ねこは人間の世界に使わした。皆よくこの子ねこを育ててくれた。礼を申す。
このねこは、人間の世界で皆を笑顔にし、そなた達と人間たちとが仲良く過ごす為に、大切な事を伝える存在となってゆくであろう。」

「その為にもただただ愛される存在として子ども時代を過ごす必要がどうしてもある。愛される事を知らなければ、愛する事を知る事など出来ぬ。また、動物として生きる掟も知らなければならぬ。」

「そう考えたとき、母くまよ、そなたに託せばきっと深い愛を伝える事が出来る存在としてこの子を育てる事が叶うとわしは思ったのじゃ。よくやってくれた。」

この神様の言葉に母くまだけでなく一緒に過ごした小くま達は更に号泣。

「これからは横浜と海老名と湘南台という、元々はそなた達が暮らしていたであろう里山を切り開いた街から、東京という日本の首都をつなぐ鉄道ですべての者から愛される存在へ育ってゆく事だろう。その姿を森の中で見守ってはくれぬかの??」

その言葉に小くまの一人が尋ねました。
「子ねこは大きくなったら僕たちの所に会いに来てくれるの???」

神様は「それはわからぬが、の。ただこの森で過ごした記憶は忘れてしまうだろう。それでももしかしたら訪ねるかもしれぬ。ほっほっほ。」

母くまは言いました。
「神様ありがとうございました。我が子よ。あの子と一緒に過ごした時間は絶対に忘れない時間になったね。あの子といつかまた出会える日を楽しみにしましょう。森の皆様今後ともよろしくお願いします。」

その様子を見て安心したのか、神様も姿を消しました。
そして・・・森の仲間達は、子ねこの将来の幸せを祈ってそれぞれの家に戻り、静かに眠り、日常に戻ったのです。

その頃・・・。
子ねこは時空を飛んでいて、何もわからない状態です。

これから新たな育て親になるお父さん事、相模鉄道かしわ台駅・駅長の帽子の上に舞い降り、お父さんから「そうにゃん」と名付けられる事、そして森で過ごした楽しい日々の思い出は消し去られ、かすかな記憶だけで思い出せなくなる事をその時は知るよしはありませんでした。

~おしまい~

Project tsworkingからお知らせ
ストレッチタイム
日常の動きをよくするには、体の使い方を見直す事も一つ。
のイスに座った状態や、小さいボールを使ったり、タオルやポール歩き用ポールを小道具に気持ちよく、おうちで出来るストレッチを楽しみませんか??
グループで有りながら、個別的にプログラムを進めてゆきます。
日時:5月12日(火)13:30~15:00

場所:横浜市中田コミュニティハウス(横浜市営地下鉄ブルーライン 中田駅下車)
地図:http://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/03shinkou/01chiikikatudo/nakatachmap.html
参加:初回体験のみ無料 以降都度500円
持ち物:大判のバスタオル2枚+通常のタオル1枚ご持参下さい
その他汗ふきタオル、水分補給用の飲料もご持参下さい。
予約は不要ですが、時間帯によって運動強度が変わります。参加希望の方は、先ず問い合わせをお願いします。

Project tsworkingのポール歩きの会は
ポール歩き用ポール3種類全てに触れる事が出来るだけでなく、更にポール歩きのマナーを会得したら、第一人者になれること間違い無し???だったり??

開催日時 5/21(火)で調整中 開始9:10 9:15~12:00終了予定
集合場所:戸塚駅周辺で検討中
参加費:1000円(施設利用料/保険料込 一部/二部共通)
レンタルポール別途500円
持ち物:汗ふきタオル、ふたが出来る水筒 状況により帽子  
運動の出来る服装 ウォーキングシューズ    
ロッカーが使用不可、リュックサック又はウエストポーチが必要です
保険手続き上、必ず事前の連絡をお願いします。

全ての問い合わせ申込みはこちら (←クリックして下さい)もしくはブログパーツのメールフォームでお願いします。

是非ご一緒しましょう!! お待ちしております。

お願い
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お心遣い感謝します。押して頂く前に、以下リンクをご一読頂きたくお願い申し上げます。
運用に当たってのお願い:http://tsworking.blog.so-net.ne.jp/archive/c2303684670-1

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コメント 2

nicolas

そうにゃん、かわいいですねー
他の動物とのふれあいも、なんだかイイですね。
by nicolas (2019-04-22 17:13) 

tsworking

ありがとうございます。

今回の車両デビュー直後から、撮り鉄の人たちが沢山車内の様子を撮影してはwebにアップしていました。
それを見ながら、いつの間にやら頭の中で物語が流れ始めていた物をまとめたのですが、頭の中の文章と指でまとめる文章の違い、で時間がかかりました。

お楽しみ頂けて良かったです。
by tsworking (2019-04-22 19:13) 

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